『だからノックしろって何度言えばわかるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ』
『ああ、ごめん、ごめん、ちょっと言っておきたいことがあったから…あなたたち』
母さんが言いにくそうに話を切り出した
『…いくら兄妹とはいえ、ピンクも中学校を上がったことだし…
そろそろ、お部屋を別室にしたほうがいいんじゃないかって…
父さんと話していたのよ』
『おっ…おうっ、大賛成っ…一刻も早くそうしてくれ…もう俺は耐えられない』
あああああああ母さんありがとう
マジで今、危なく、ピンクちゃんを裸にするところだった
こんな毎日が続いてしまったら
間違いなくピンクちゃんに溺れてしまう
僕は理性を保っていたい、
15歳にして自分を見失いたくない、
(もうすでに見失ってる可能性大だが)
ところが…
『お母様…私、お兄ちゃんと離れたくない…』と僕のそばに身を近づけてきた
『一人じゃ怖くて眠れないけど、お兄ちゃんがそばにいてくれると
安心してぐっすり眠れるの』
そう言ってピンクちゃんは、ベッドの方へ目をやる
おいっ…シングルベッドで俺たち毎晩一緒に寝るつもりかよ…
『うーん…ちょっとそれも…いくら兄妹だからって一緒のベッドで眠らせるのも母さんどうかな、って思ってたのよね』
『おっ…おう。マジその通り。つーかあり得ない』
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ピンクたん…一体、精霊界でどういう設定を組んできたんだ…
今回の問題を整理しよう
・どう見ても人間なのに『桜の精』と言い張るピンクたん
・ピンクたんの説によれば、
このたび、人間界においての彼女の移住先にて、
工事が始まってしまったため、住めなくなったので
・ピンクたんは『先輩は私のお兄ちゃんだから大丈夫』と決めつけ、
勝手に俺と居候する計画を昨年の秋から始めてしまい
・居候初日に、精霊界の陰謀により俺とピンクちゃんは『兄妹』ということに
世界での設定が変えられてしまったのだが
・俺は世界が変えられる前の記憶を保ったままなので、
ピンクちゃんを『妹』と認識していないばかりか、一人の女の子として見ている
・しかも僕はピンクちゃんのことが可愛すぎて好きすぎて愛しすぎて壊れてしまいそうで
・好きで好きで好きでえっちしたくてたまらないのに妹とえっちすることなんかできない
・つーか妹じゃねえんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ俺はわるくないぃぃぃぃぃぃ
つーか、精霊事務局も、ピンクたんも
そうとういい加減に決めてるだろ(つーか←多いな)
『そんな…うそつき❣ お兄ちゃんも、ほんとはピンクと一緒にいたいくせに❣』
『おっ、おい…ピンクちゃん…いや、ピンク…落ち着け』荒ぶるピンクちゃんを
落ち着けようとして、僕はピンクちゃんの両肩をぽんぽんすると
『だって…だって…お兄ちゃん、今私にキスしようとしたじゃない…』と、
母さんに聞こえないぐらの声でボソッとつぶやいたので
『こらッ』と僕は、必死になってピンクちゃんの口を手で塞いだ
『わかった、わかった…母さん…しばらく、こいつは俺と同じ部屋でいいから…
父さんにも言っておいて』と僕が言うと
母さんが『うふふふふ』と笑い出す
↑兄妹で仲良いとかそういうレベルじゃないことしてたけど、ごめん…母さん…
『ほんと仲良いわね~…まあ、いっか。じゃあ、早く降りてきなさい…
美味しい恵方巻は鮮度が大事だからね』と言って
鼻歌を歌いながら一階に下りて行った
か…軽っ(驚愕)
まあいっか、で済ませられる問題だったのか、これ…
俺はガクッとすると
ピンクちゃんが
『お兄ちゃん…大丈夫かな♪』
と言って顔を覗き込んできた
『大丈夫なわきゃねぇだろぉぉぉぉぉぉ』
俺はあえてピンクちゃんを
ふわふわの大きなハートクッションへ突き飛ばす
『きゃあっ』ピンクちゃんがクッションに倒れ込んだ瞬間、
ピンクちゃんの脚が開き、パンツが丸見えになった
『うわあああああああ…お兄ちゃんの前では
脚閉じろぉぉぉぉぉ』
ああ…もういやだ…前途多難…
うさぎ☆ピンク☆
▽ならまだしも、丸見えって…うわあああああ
今見てしまったピンクちゃんのパンティーを
どう脳裏から消せばいいのさ…
ひとりでこっそり発散しようにも…君がそばにいたら無理じゃないか
それに至っては、もうトイレに駆け込むしかないな…(何とも即物的な解決法)
ピンクちゃん…散々振り回されたけど
やっぱり可愛くて愛しくてたまらない…はあ…
天然無邪気でワガママで
まっすぐで、ときにちょっとズルくて、
ピンクちゃんがそんな女の武器を使って
確信犯的に僕を振り回していることなんて
百も承知だけど、
君に振り回されるたび…
僕の中から…より大きな愛(エロス)が湧いてきて
ふつうの何のとりえもない
自分も捨てたもんじゃないなって思える